昇進しやすい?避けられがちなIT系プロジェクトのメリットとは

コンサルの働き方

プロジェクトへのアサインが打診された際に、多くのコンサルタントが嫌がるプロジェクトが2つあります。ひとつは既に炎上しているか、近々炎上することが見えているプロジェクト。いかに経験値を上げてキャリアアップを図りたいと思っている野心的な方でも、好き好んで炎上プロジェクトに入りたがる方はやはり少数派でしょう。そしてもうひとつが、IT系のプロジェクトです。

ITコンサルタントでない限り、IT系のプロジェクトは避けられがちです。主な理由としては、コンサルタントっぽくない仕事になってしまう(*)、プロジェクト期間が長期になりがちで一度入ったら出にくくなる、といった所が挙げられます。しかし個人的には、ITプロジェクトならではのメリットも数多くあり、特にコンサルになりたての頃に1~2度経験しておくのは非常に良いことなのではと考えています。ここではデメリットが強調されがちなITプロジェクトのメリットについて、見ていきたいと思います。

(*)ちなみに、ITプロジェクトはコンサルの仕事ではないという方に正面切って「じゃああなたの考えるコンサルタントらしいお仕事って何ですか?」と聞いたら黙り込んでしまったことがあり、少し反省しています・・・

比較的大規模プロジェクトになりやすいため、仲間が多い

ITプロジェクトの特徴のひとつが、クライアント側のステークホルダーはもちろんのこと、自社側のメンバーも多く関わる大規模プロジェクトになりやすいという点です。その中では、例えば自社側の進捗状況のまとめやレポート作成といった「直接クライアントとやり取りをしない仕事」というのも多く存在します。

事業会社からコンサルティングファームに転職した人にとって、最初の関門になるのはクライアントとのやり取りです。クライアントからすれば、高いフィーを払っているのだから転職し立てだろうが何だろうがパフォーマンスを出して当たり前、という大前提があり(それを態度で示すかどうかはともかく)、当然コンサルタントに対しても厳しい目を向けています。自社側のメンバーが2~3人しかいないような小規模プロジェクトであれば、クライアントからの厳しい目線に晒されながら仕事していかなければなりませんが、ITプロジェクトのように自社メンバーが多ければ、クライアントからのプレッシャーは分散します。そのような環境で転職したてのキャッチアップの時期を過ごせることは、大きなメリットになります。

また自社メンバーが多いために、何か困った時に頼れる人というのも周りに多くいることになります。2~3人の小規模プロジェクト、かつ周りはみんな職位が上で簡単な質問はしづらい・・・と言ってキャッチアップに苦労する例は枚挙にいとまがありませんが、メンバーの多いITプロジェクトであれば同じ職位や近い年齢のメンバーが多く在籍している可能性が高いのです。

長期的なプロジェクトは評価も高くなりやすい

主にデメリットとして語られがちな「プロジェクト期間が長期にわたる」という点ですが、これも考えようによっては大いにメリットとなります。1~3か月の短期プロジェクトであれば、プロジェクトに関する知識も大急ぎで身につけなければなりませんし、またクライアントの人となりを知る前にプロジェクトが終わってしまいます。これに対して長期プロジェクトであれば、プロジェクトに長くいればいるほどプロジェクトに関する知識は蓄積していきますし、またクライアントと長い期間接するために関係性も構築しやすいと言えます。そのため、一定期間を過ぎると安定してパフォーマンスを出しやすくなります。

事実として、長期プロジェクトにアサインされているコンサルタントは、割と評価も高くなりやすいうのがコンサル業界の通説です。むしろ短期~中期プロジェクトにアサインされる人の方が評価が低くなりやすい環境にいるために、何かしら評価の調整を行わないと不公平なのではないか、といった議論が巻き起こったことすらあります。その良し悪しは別としても、パフォーマンスの出やすい環境にあるということは、大きなメリットと言えるでしょう。

どうしてもNGな場合は・・・

とは言えどうしてもやりたくない系統のプロジェクトに入ることは本人にとっても周りにとっても不幸ですので、そのような場合はアサイン面談の際にきっぱりと主張することも重要です。やりたくないプロジェクトにアサインされる→モチベーションが上がらず、パフォーマンスも上がらない→結果として低い評価がついてしまい、さらにモチベーションが下がる、といったサイクルに入ってしまうと、待っているのは不幸な形でのプロジェクトからのリリースです。強い思いがある場合は、プロジェクトに入る前からカウンセラーや上司に伝えておきましょう。

また、転職前にITプロジェクトが多すぎないコンサルファームを選ぶことも重要です。伝統的にはアクセンチュアやアビームコンサルティング、IBMといったファームがITプロジェクトの割合が多いと言われていましたが、近年はどこのファームもITプロジェクトの獲得に力を入れており、IT濃度が高めの配属になることもあるようです。この辺りは各コンサルファームの動向に詳しい転職エージェントを活用して、最新情報を手に入れることをお勧めします。

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