転職にも現職にも効く コンピテンシー診断のススメ

コンサル転職

みなさん、自己分析していますか?と言って、就活生でもない限りは定期的に自己分析をされている方は少数派ではないでしょうか。自分の強みと弱み、どのような特徴があるかは、キャリアをどのように歩んでいくべきかを考えるうえで重要なインプットになります。しかしながら、私自身はどのように自己分析するのが良いのかが分からず、体当たりで仕事に向き合ってたまに成功しながら結構な確率でボロボロになりながらやってきました。

そんな中で知ったのが、ミイダスのコンピテンシー診断です。質問に答えていくだけで職務への適性やパーソナリティの特徴、ストレス要因が無料で診断できる優れもの。実際に私自身も診断を受けてみて、コンサルティングファームの仕事ぶりとマッチしているかどうかを検証してみました。

コンピテンシーの意味と、診断のメリット

そもそも、コンピテンシー(Competency)とは何なのでしょうか。企業における人材育成や人材管理の文脈では、コンピテンシーとはその人の「行動特性」を意味します。言い換えると、行動を起こすときや思考をするときにどのような傾向があるのかを示したものです。

コンピテンシーを、知識・スキルと、成果と比較するとより分かりやすくなるでしょう。知識・スキルは「何を知っているか・何ができるか」を示すものですが、それが具体的にどのような行動につながるのかを示すものではありません。一方で、成果は行動の結果のみに着目しますが、その裏でどのような考え方があったのかといった過程を見ることはありません。それゆえ、行動特性を示すコンピテンシーは知識・スキルと成果の中間にあると言われています。

コンピテンシー診断のメリットは、自身だけではなかなか棚卸しすることができないものを明確にしてくれるという点です。資格といった分かりやすい指標で表せる知識・スキルや、具体的な数字で表せる成果は、自分ひとりでも比較的容易にリストアップできます。しかし行動や思考の癖は、よほど深く自己分析しない限りは、簡単に知ることはできません。それを客観的な診断結果として知れることで、自身のキャリアの貴重なインプットとして活用することが、診断の最大のメリットです。

ミイダス コンピテンシー診断で分かることと、私の結果

では具体的に、ミイダス コンピテンシー診断でどのようなことが分かるのでしょうか。ミイダスのコンピテンシー診断では、4分野41項目という幅広い項目について、自分の特性を知ることができます。その一例を下に示します。

  • パーソナリティの特徴:仕事をする上での行動特性
    • ヴァイタリティ
    • 人あたり
    • チームワーク
    • 創造的思考力
    • 問題解決力
    • 状況適応力
    • プレッシャーへの耐力
    • オーガナイズ能力
    • 統率力
  • ストレス要因:どのような環境でストレスを感じやすいか
    • 戦略が欠如している環境
    • 上下関係に厳しい環境
    • 裁量がなく自主的にできない環境 など
  • 上下関係適正:上司としてのタイプと部下としてのタイプ
    • 指示指導型
    • 権限移譲型 など
  • マネジメント資質:マネジメント特性がどれくらいあるのか

実際に私も受けてみたところ、「パーソナリティの特徴」においては、複雑で難しい問題を好み、状況の適応力も高いという診断結果が出ました。コンサルタントは問題を解決することそれ自体がお仕事であるため、難しい問題に対するモチベーションはやはり高い方が好ましいのではと思います。またプロジェクトが進行する中で様々な状況の変化に出くわすこともしばしばあることをかんげると、状況適応力が高いというのも好ましい一面ではと思いました。人あたり、チームワークを重視する辺りは、ステークホルダーマネジメントに重きを置く自身の仕事の仕方が強く出たのではと思います。

一方で、創造的思考力のパートがやや低めに出ていました。クライアントの抱える問題に対して、新しいアプローチを考え出す必要がある際には、意識的に力を入れたり、もしくは創造的思考力の得意な同僚の力を借りたりといった対策が必要となりそうです。またプレッシャーへの耐力は、平均よりも上(10段階中7)でしたが、今後さらにコンサルタントとして成長するためには継続的に向上させていきたい分野です。

このように、診断結果をもとに客観的に自身の仕事のスタイルや、仕事とのマッチングを考えることができるのは非常に有用だと感じました。

コンピテンシー診断の活かし方

ミイダス コンピテンシー診断は様々なキャリアの場面で活かすことができます。例えば現在の仕事の性質や環境と、自身の特性がどれくらいマッチしているのかを再認識するために活用することができます。天職と言えるような仕事に就いていない限りは、多かれ少なかれ自身の特性と仕事とでマッチしている部分・していない部分があるはずです。マッチしている部分についてはそれを強みとして活かしながら、マッチしていない部分はそれがデメリットにならないよう日々の行動の中で注意を配ることができます。

同様に、新たなプロジェクトや部署に配属される際に、どのように立ち振る舞えば成功確率を挙げられるのかを考えるときにも、大いに役立てることができます。自身の武器やカバーすべき部分を予め知っているだけで、新たな環境への適応は各段にしやすくなるはずです。

また、もちろん転職にも活用することができます。本ブログを読まれている方はコンサルティングファームへの転職にご興味をお持ちの方が多いのではと思いますが、ご自身がどのコンサルファーム・部門にマッチしそうかを診断結果から考えることができますし、また面接におけるアピールの仕方に対しても有益なインプットとなります。

診断は無料 今すぐやってみよう

これまで見てきた通り、キャリアを考える際に非常に有益なコンピテンシー診断ですが、これが無料で受けられるというのが本当に驚きです。私が診断した際は所要時間は20分程度で、少し長めに感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、むしろこれくらいしっかり時間をかけて診断できる方が信頼できると思いました。ぜひ下記のリンクから会員登録をした上で、コンピテンシー診断を受けてみてください。