コンサルファームから他のファームに転職する時の注意点

コンサル業界

コンサルタントは回遊魚と言われるように、より良いキャリアを求めて頻繁に転職を繰り返す人が多くいます。その中でも、今のファームよりも良い待遇や、より興味の持てる領域に移るために競合のファームに転職する人も少なくありません。

しかし、いかに同業界内での転職がしやすくとも、転職のタイミングをうまく見極めなければむしろキャリアダウンとなってしまうケースも少なくありません。今の職場の人間関係がどうしても合わないといった緊急避難的な転職であればともかく、ベストなタイミングを見計らうことが重要です。では、競合ファームに移る際には、どのようなポイントに気を付ければ良いでしょうか。

今のファームでできるだけ昇進すること

同業界内で転職をする際には、その人のプロジェクト経験はもちろんのこと、どれくらいの職位にどれくらいの期間滞在していたのかという情報が大きなインプットとなります。有り体に言ってしまえば、ファームに入ってからテンポよく昇進をしていれば相応に優秀な人だろうという予測ができますし、昇進に時間がかかっている場合はパフォーマンス上の何かしらの懸念が疑われます。自社内でも「長いことこの職位に留まっているということは、それなりの理由があるよね」という話はそこかしこで聞かれると思いますが、転職時も同様の物差しで見られるということです。

そのため、最も好ましくないのは同じ職位にそれなりの年数滞在しており、まさに昇進直前といったタイミングで転職することです。この場合、面接官からすると「昇進直前=パフォーマンスに問題がない」のか、はたまた「昇進できずに長いこととどまっている=パフォーマンスに懸念あり」なのかが判別がつきません。これに転職の理由が納得いく形で説明されないと、後者のパターンで今のファームでは行き詰ったから転職を考えているのでは、といったネガティブな想像にもつながりかねません。

反対に転職により良いタイミングは、上の職位に昇進して1年前後でしょう。ファーム内で昇進できていることでパフォーマンスに問題ないという評価がされやすい上に、昇進した後の仕事もそれなりに経験しているため安心感を持って採用しやすくなります。もちろん、超ハイパフォーマーとして短い期間でバンバン昇進しているようなレアキャラであれば、タイミングはそんなに気にしなくても問題ありません。

領域を変えたい場合も要注意

提供しているコンサルサービスの領域を変えたい場合についても、注意が必要です。基本的に中途採用は即戦力ないしは短期間で戦力化することを前提に採用します。そのため、やったことがないけれども熱意でがんばります!というのは第二新卒を除けば評価されません。

領域を変えたい場合は、できるだけ今のファームで(チームを変えるまではいかなくても)行きたい領域の仕事を多少なりとも経験することが重要です。実績として語ることができるようになれば、転職の面接でも評価材料として扱ってくれる可能性が高まります。総合ファームのような幅広いサービスラインを展開しているファームであれば、別チームの仕事へのアサインも比較的されやすいため、日ごろからチャンスを探しておくと良いでしょう。とは言え、これも今のファームである程度のパフォーマンスを出しておかないと「今の仕事もおぼつかないのに、新しい領域に入れるのはちょっと・・・」と難色を示されかない点は注意が必要です。

経歴ロンダリングは出口まで考えること

今のファームではすでに「ローパフォーマー」というイメージがついてしまい、なかなか自由に仕事ができない・・・こういったコンサルタントが、これまでの過去のイメージを断ち切るために別のファームに移ろうとするというケースも、決して少なくはないと思います。マネーロンダリングになぞらえて「経歴ロンダリング」とも呼ばれることもあります。

コンサルタントにとって、会社内でのブランディングも重要ですから、個人的にはこういった考え方自体は良いのではないかと思っています。しかし、コンサルタントとして定年を迎える気が無いのであれば、少し注意が必要です。出口として事業会社へ転職する場合、事業会社はファームと違ってこれまでの転職回数を気にする傾向にあります。伝統的な事業会社であれば、目安の転職回数を超えているということだけで書類選考を落とすという場合もあります。そのため、最終的な出口を考えた際に、本当に経歴ロンダリングとして別のファームに移ることが最適な選択肢なのか、じっくりと考えることが重要です。もしかすると、多少きつかったとしても今のファームに在籍し続けながら、コンサル業界からのExitを狙った方がベターだったりするかも知れません。

中長期的な視点で付き合えるエージェントを

これまで見てきた通り、ファームからファームに転職する際にも、より良いタイミングや注意点が存在します。転職の市況やあなた自身の専門性によっても変わってきますので、この辺りは中長期的な視点でお付き合いができ、ざっくばらんに相談できる転職エージェントを見つけることが重要です。

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