現役コンサルタントは「コンサル後のキャリア」をどう考えているのか

コンサル業界

私自身が事業会社からコンサルティングファームへの転職を考えていた際は、とりあえずコンサルになってみることが当面のキャリア上の目標であり、その後どうするかまでは考えが及んでいませんでした。しかし、当然のことながらコンサルタントになれたからといってそこで「人生アガリ」なんてことは決してなく、その後どのようにキャリアを歩んでいくか考え続けなければなりません。

今振り返ると、理想的にはコンサルへの転職前に、遅くとも転職してしばらく経った時くらいに中長期的な身の振り方を考えておけばよかったと思います。今のキャリアに大きな不満がある訳ではありませんが、それにしてももう少し早いうちからいろいろなことを考えておけば財政的にもキャリア的にもより良くできたなぁと思う部分が少なくありません。当ブログはコンサルティングファームへの転職を考えていらっしゃる方に向けて書き綴っておりますが、少し中長期的な目線での参考になればと思い、ここでは「コンサル後のキャリア」について考えてみたいと思います。

コンサルのピラミッドを登りきりたいと思っている人の割合

私が事業会社に勤めていた際は、周りには今の会社で行ける所まで出世していきたいと考えている人の方が多数派だったように思います。しかしコンサルティングファームでは、コンサルタントとしてのピラミッドの頂点であるパートナーまで行きたいと思っている人の割合はかなり少なく、体感としては2~3割程度なのではないかと思っています。パートナーまでほど近いダイレクターやシニアマネージャーの中にも、またすでにパートナーとなっている方の中でも、定年まで勤めるつもりで働いている人はそれほど多くないように思います。

途中で辞めようと考えている理由のひとつは、ある程度のスキルや経験が得られたら別の道に進むと入社前から考えていた、というものです。しかし、入社前から「コンサル後にこれをやる」と卒業後の進路を決めてコンサルに入ってきた人はほとんど見たない気がします。どちらかと言うと、定年までひとつの会社に勤めるという価値観をそもそも持っていないために、コンサルも一定期間勤めたら辞めるという考えで入社してきた、と言った方が正しい気がします(それ自体が良い悪いということは全くありません)。

もうひとつのメジャーな理由は、コンサルと言うストレスフルな仕事を定年までやる気力が無いというものです。もちろんどんな仕事にも相応のストレスが付いて回りますが、コンサルはプロジェクトを3か月~半年単位でぐるぐる回すという仕事であり、定年まで続けるということは短距離走ばりの全力疾走をマラソンとしてこなすようなイメージです。どこかでキャリアの路線を変えて、自社の事業にじっくり取り組むという方向に進みたいと考えるコンサルが多いのも、頷ける気がします。

ポストコンサルに選ばれる道とは

ではコンサル後のキャリアとして選ばれる道とは、どのようなものが多いのでしょうか。やはり王道として挙げられるのは、それまでの経験に近しい領域の事業会社への転職です。インダストリー軸で金融系の仕事をやってきたコンサルタントは金融系の会社へ、財務系の仕事をしてきたコンサルタントは事業会社の財務部門へ、といった具合です。

このような事業会社への転職で一番の壁となるのが、給与レベルでしょう。なんだかんだとコンサルティングファームの給与レベルは事業会社のそれよりも高いことが多く、1~2割の給与ダウンはそんなに珍しくないように思います。そのため、今の給与ギリギリの生活レベルで長年過ごしていると、コンサル後の仕事が見つかりづらくなってしまいます。また、伝統的な事業会社では転職回数や年齢を気にすることが多く、複数のコンサルファームを渡り鳥してきた人にとってはそもそも書類選考が通らないこともあります。

数自体は多くありませんが、コンサル狙い撃ちの求人というのもあります。これはコンサルで培った経験そのものが欲しい、というタイプの求人のため、給与レベルもコンサルファームに見劣りしないレベルで、かつ転職回数もそこまで厳しく見ないという、コンサル卒業者としては好条件となっていることが多いです。このような求人の背景は、例えばソフトウェア開発・販売を行っているIT系の会社が、ソフトウェア販売だけでなくソリューション売りを強化したいからコンサルタント人材を求めているというものや、ベンチャー企業への投資を行っている会社が、投資後の価値向上のために経営のレベルを上げられるようなコンサルタント的人材が欲しい、といったものがあります。コンサル卒業者にとっては条件が非常に良いものの、求人数が限られているというデメリットもあります。

最後は、自分自身で起業する・またはベンチャー企業に行くという道です。ビジネスの内容や規模間などは様々ですが、たまに「そうきたか」と思わず膝を打つようなユニークな事業を立ち上げる卒業生がいたりします。

転職前から「ポストコンサル」を考えることの重要性

以上で見てきたように、コンサルタントとして定年まで仕事し続ける人はそれほど多くないものの、コンサル後の道を探すためには給与レベルをある程度妥協したり、また転職回数を増やし過ぎないようにしたりといった注意が必要です。転職前からはっきりした計画を立てる必要はないものの、ある程度いつのタイミングでどのようなExitの仕方をするか考えておくと、数年後の転職活動の際に大きな違いが出てくると思います。また転職エージェントについても、長く付き合えるエージェントを選ぶことが重要です。

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