コンサルの採用面接における評価基準とは

コンサル転職

事業会社からコンサルティングファームへの転職をかなえる際に、一番最初のハードルとなるのが採用面接です。コンサルとして仕事をするためには、何をおいても面接を突破しなければなりません。この壁を乗り越えるためにはまず「敵を知る」必要、つまりコンサルファームの面接ではどのようなポイントが評価されているのかを知り、「自分を知る」つまりどのようにアピールべきかを考えていくことが重要です。

では、コンサルファームの採用面接において、どのような点が評価されているのでしょうか。

評価基準の元ネタは人事評価の基準

採用面接における評価と言うと、面接官による裁量が大きいように思われがちですが、安定して自社にマッチした人材を採用するためにある程度の評価基準やガイドラインが設定されていることが多いでしょう。評価基準の内容はコンサルファームによって多少の差はあるものの、一般的には数個設定されており、それらの基準に対して3~4段階評価がつけられ、総合得点で合否を決定します。

評価基準は採用における評価のためだけに作られるものではなく、コンサルファームの人事評価の基準ベースに作られていることが多いのではないかと思います。コンサルファームの人事評価は、そのファームの中で活躍するためのスキルが体系的に整理されているものでですから、面接でもその基準に基づいて優秀と判断されれば、ファーム内で活躍できる可能性が高いと考えられるためです。短い面接時間の中で評価できる事柄も限られてきますので、人事評価の基準をそのまま使うのは難しいこともあり、少し簡素化した基準とすることもあるようです。

具体的な評価基準はどのようなものか

では、具体的にはどのような評価基準が使われているのでしょうか。ファームごとに異なるため一概には言えませんが、自分自身、そして様々なファームを経験してきた複数の同僚の話から考えるに、共通して見られるのは下記のポイントではないかと思います。

論理力・ロジカルシンキング

まずひとつめは、論理力・ロジカルシンキングです。論理力・ロジカルシンキングは、コンサルタントにとって基礎体力と言って差し支えないほどベーシックなものであり、ここに疑問符が付くとよほどの事が無い限りは面接突破は難しいでしょう。論理力・ロジカルシンキングは一夜漬けで何とかなるようなスキルではないため、日ごろから参考となる本を読み、実践してしっかり磨いておきたいところです。

面接におけるやり取り(面接官からの質問に対して的確かつ論理立てて答えられているか、など)から論理力・ロジカルシンキングを測られることもありますが、王道はケース面接やフェルミ推定を面接時に出されることでしょう。ケース面接やフェルミ推定については、考え方や答え方のパターンを事前に準備することができますので、しっかり練習しておきたいポイントです。面接を受けるファームがケース面接やフェルミ推定を出すかどうかは、転職エージェントが豊富に情報を持っていますから、事前に必ず確認するようにしましょう。

実際のプロジェクトで活かせそうなスキルを持っているか

中途採用においては即戦力で評価されるため、これまでの業務知識・スキルがプロジェクトで活かせるかどうかという視点で評価されます。ここで注意したいのが、保有しているスキルが存分に使われるプロジェクトがファーム内にあるかどうか、という点です。特に総合コンサルティングファームの場合はサービス領域が非常に広いため、何でもやっているように見えますが、細かく見ていくと得意不得意が結構分かれることがあります。

単純な例として、IT領域に強みを持つファームの中でも、国内の製造業に圧倒的な強みを持ち、グローバル案件は少ない・これから伸ばす予定もないファームに対してITと英語のアピールをしても響きづらいでしょう。こういったファームに対しては、IT×製造業の業界知識を推した方がより高く評価されやすいと考えられます(今どきグローバル案件に注力しない総合系ファームは少ないと思われますが、分かりやすい例として挙げています)。

そのため、面接を受けるファームの特定の部署では、どのような領域が稼ぎ頭であるか、またどのような領域を今後伸ばしていこうとしているかを事前に把握し、アピールするポイントを調整してしっかり準備しておくことが大事です。

なぜコンサル業界・そのファームなのか

論理力やスキルが重要視されると思われがちなコンサルファーム業界ですが、なぜコンサルになりたいのか、なぜそのファームなのかといった志望理由もしっかり評価されることが多いです。コンサル業界全体が成長を続ける中で、競争の源泉たる人の奪い合いは激しさを増すばかり。一人でも優秀な人材を引き留めようと給与の引き上げに各社奔走してきましたが、それにも限界はあります。そのため、定年まで勤めるといったことは求めなくても、カルチャーギャップですぐに辞めてしまうことが無いかどうか、という観点で志望動機も評価の対象となります。

あくまで私個人の考えではありますが、正直各社のWebサイト等に公開されている情報だけでは、どのファームがどう自分に合っているかを判断するのは難しいのではと思っています。どこのファームも表向きは高品質なサービスを提供しているように見せますし、総合系ファームではすべての領域を等しくカバーしているように見せているため大きな違いは無いように見えます。そのような表向きの情報だけでは、志望動機もどうしても表向きっぽさが出てしまうのではないでしょうか。

そのため、できるだけここは内部の生の情報を取りに行くことをお勧めします。

事前準備では転職エージェントも大いに活用しよう

ここまで見てきた通り、面接における評価基準は表向き一般的なもののように見えますし、それほどトリッキーなことを評価している訳ではないというのはお分かりいただけたのではないかと思います。一方、それらの基準にしっかり答えていくためには、日ごろからのスキル鍛錬等はもちろんのこと、各ファームの内部事情や細かなファーム同士の違いなどをしっかり把握することが重要であり、手触り感のある情報を収集できるかが重要なカギを握っているのではと思います。そのため、事前準備においては、コンサル業界に詳しい転職エージェントも大いに活用することが重要だと思います。

*****

私自身様々な転職サービスを活用してきましたが、その中でもオススメなのが、【アクシスコンサルティング】さんです。
アクシスコンサルティングさんは各コンサルティングファームとのつながりが強く、転職の検討に欠かせない業界動向や各ファームの最新状況に精通しています。また長期的なキャリア形成の支援をモットーの1つとしており、私自身もアクシスコンサルティングさんとの最初の面談から実際に転職するのは数年後のことでした(その間定期的に情報交換させていただいていました)し、ポストコンサルの転職にも強いため、これからの転職についてもご相談していきたいと考えています。もちろんサービスの利用は無料です。

また、まずは転職のアンテナを立てておきたい、コンサル含めて様々なハイクラス求人を見てみたいという方には、キャリアカーバーへのレジュメ登録もオススメします。

厳選されたヘッドハンターがハイクラス専門の求人を取り扱うのが特徴のキャリアカーバーは、コンサルタントへの転職はもちろんのこと、経営、事業企画、金融、マーケティングといった幅広いハイクラス求人を守備範囲としているため、様々な可能性を探りたい方にぴったりです。私もキャリアカーバーに登録し、様々な求人情報のチェックに活用しています。

まずはキャリア相談をされてみてはいかがでしょうか。

現役コンサルタントの転職支援数、No1!【アクシスコンサルティング】

ハイクラスの転職サービスなら、キャリアカーバー