すぐに転職しない今こそ、職務経歴書をまとめておくべき理由

コンサル業界

コンサルとしてお仕事をしていると、数か月に一回くらいは自身の職務経歴書を見直す必要が出てきます。新しいクライアントへの提案時には最新の経歴書にアップデートして提出しますし、数か月単位でプロジェクトが変わるために結構書けるネタも変わっていくためです。

私が事業会社に勤めていた時には、転職をしようと思い立った時に初めて経歴書を作成しました。しかし、コンサル業界にどっぷりつかって定期的に経歴書を更新していく中で、経歴書の更新は色々とメリットが多く、転職を考えていない時にこそ定期的にアップデートすべきと考えるようになりました。では、経歴書の作成・アップデートにはどんなメリットがあるのでしょうか。

自身のスキル・経験の棚卸しができる

人が何かを学んだり身に着けたりするためには、過去の経験や出来事を振り返り将来に活かすという「内省」が大きなカギになると言われています。しかし、日々の仕事に追われていると、これまでの経験をゆっくり振り返るというのも、なかなか難しいのではないでしょうか。経歴書を作成・アップデートする習慣をつけておくと、そのタイミングで直近の出来事を振り返る良い機会となります。

自身のスキルや経験を棚卸す中で、これからさらに成長していくためにはどのような経験を積めば良いのか、または研修を受講したり本を読めば良いのかを定期的に考えていくことは、中長期的に望むキャリアを手に入れる上でとても重要です。経歴書はそれらを振り返るための最良のツールとなります。

自己肯定感があがる・成長を感じられる

四半期や半年単位で自身の仕事を振り返ると、もちろん「まだまだこれが足りない」という発見もありますが、それを上回る「こんなことができるようになった」という気づきが得られると思います。自身の得意な領域やスキル、前回の経歴書作成時から新たにできるようになったことを書き並べていくと、結構自己肯定感が上がり、自信が持てるようになります。

私自身、長期アサインのプロジェクトに入った際は、日々同じ仕事の繰り返しのように感じ、停滞感を覚えていた時期がありました。しかし経歴書をアップデートするために四半期を振り返った際、案外この四半期でできるようになったことが多いことや、成長を感じられるハードな出来事があることに気付きました。日々の一歩一歩の歩幅は小さく見えても、四半期、半年、1年という単位で見ると、実はかなりの距離を旅しているものです。経歴書を見直すことで、旅してきた距離の長さに気付き、それが自信につなげていくことができると思っています。

転職市場のトレンドが分かる

アップデートした経歴書は、せっかくですので転職エージェントに見てもらったり、または最初から転職サービス上で経歴書を作成することをお勧めしています。転職サービスでスカウトを受け取れる設定にしておけば、経歴書をアップデートすると新たなスカウトが届くことがありますが、それによって「いま転職市場ではどのようなスキルを持った人が評価されるのか」を知ることができます。

またアップデートした経歴書と色々な企業の求人情報を見比べていくと、こんなスキルや経験を伸ばしていけばより市場価値を伸ばすことができそうだ、と言った気付きを得ることもできます。今すぐ転職を考えていない時だからこそ、より高く評価されるためには今後どのような経験やスキルを伸ばすべきか、中長期的に考え、腰を据えて取り組んでいくことができるのです。

これから経歴書を作成してみよう!と思われた際には、合わせてミイダスさんのコンピテンシー診断を受けてみることもオススメします。コンピテンシーとは自分がどのような「行動特性」を持つのかを表すもので、職務経歴書を作る中で得られる気づきと合わせて診断結果を見てみると、ご自身がどのような仕事に適性があるのか、またどのような点を強化すべきかがより立体的に分かるようになります。

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