あまり役に立たない?コンサル転職に効く資格はあるのか

コンサル転職

転職活動を有利に進めるうえでの大きな武器のひとつが、資格です。専門的な知識やスキルを客観的に証明するものとして、資格はその代表格のひとつでしょう。事業会社からコンサルティングファームへの転職を中長期的に考えている方にとっても、どのような資格を取ればコンサルファームへの転職がしやすくなるか、考えている方もいらっしゃるかも知れません。

もちろん、会計系やM&Aに関わるコンサルタントを目指しているのであれば、簿記や会計士、USCPAといった資格はプラスになりますし、IT系コンサルタントを考えている場合にはSAPやOracleといった特定システムの資格を持っていることは大いに評価されます。ここでは、そのような専門性に直結した資格以外について考えていきたいと思います。

中小企業診断士はそれほど評価されない?

事業会社からコンサルティングファームへの転職を考えている知人からよく聞かれるのが、中小企業診断士の資格を取っておいた方が良いかどうか、という点です。中小企業診断士は企業の経営課題の診断並びに解決の助言を行うための資格であり、ぱっと見はコンサルタントという「経営課題を解決する」お仕事にバッチリ当てはまりそうな資格です。

もちろん中小企業をメインクライアントとするコンサルティングファームであれば、そのものずばりという資格ですので面接時でもある程度評価されるでしょう。しかし、大企業をクライアントとする大手コンサルティングファームでは、本資格を有しているという点で大きなプラスになるということは少し難しいかも知れません。なぜならば、中小企業のクライアントと大手企業のクライアントとでは、依頼される課題のレベル感が大きく異なるためです。

大手企業では機能が非常に細かく分けられ管理されているため、コンサルティングも専門領域に特化した形で提供されることがままあります。一方で対中小企業のプロジェクトでは、モノによっては全社まるっとサポートして欲しいといったリクエストが舞い込んだりします(あくまで一般的な傾向であり、逆もあり得ますが)。必然的にコンサルタントに求められるスキルも異なってくるため、面接での評価ポイントや評価される資格も異なってくるのです。

海外MBAは労力に見合うほどの評価をされるかどうか

また海外MBAについても、しばしば取った方が良いかどうか聞かれる資格(正確には学歴ですが)です。海外MBAは、学習する内容の専門性はもちろんのこと、英語といった外国語を使える能力の証明にもなるため、グローバル系のファームにも受けがいいのではと考えている方もいらっしゃるかも知れません。

しかし、個人的には海外MBAを取って「日本国内の」コンサルファームに行くことは、コストパフォーマンスが取れないのではと思います。海外渡航が難しいコロナ禍においては状況が変わっているかも知れませんが、以前は海外渡航費用や学費等も合わせて、海外MBAは1000万円単位という一大投資が必要でした。しかし、日本に帰ってきて海外MBAホルダーというステータスが水戸黄門の印籠のように働くかというと、必ずしもそうではありません。日本国内のコンサルファームは、いかにグローバル系と言えど、MBAホルダーという肩書よりもコンサルとしての実務経験を重要視しているように見え、現に提示する年収もそんなに高くなかったりします。そのため、MBA取得にかけた投資を回収するのはずいぶん先の話に・・・といったことにもなりかねません。

せっかく苦労して海外MBAを取得されるのであれば、そのままその国のコンサルファームに就職された方が年収も地位も保証されるのでは・・・と思います。

PMPは実務経験との合わせ技で評価される

コンサルファームはプロジェクトベースでのお仕事となるため、プロジェクトマネジメントの専門資格であるProject Management Professional (PMP)もよくコンサル転職で話題にのぼる資格のひとつです。この資格はコンサルタントにとっても重要な「プロジェクト管理のお作法」をカバーした資格であり、どの部隊に行くにしても評価されやすいと言えるでしょう。武器として何かしら資格を取っておきたい、と考えている方であれば、ひとまずPMPを取っておくと損はないと思います。(ただし資格取得に際してプロジェクト実務の経験が必須な点はご注意)

ただし、PMPを持っているだけで面接の場において高く評価されるということは考えづらく、やはり実務経験との合わせ技で評価されるという点には注意が必要です。

TOEICは可能であれば800点以上を取りたいところ

とりあえず取っておくと便利という資格としては、英語系資格も欠かせません。TOEFLとTOEICどちらがいいかという点でいえば、点数読み替えは可能とはいえ、多くの人にとってはTOEICの点数の方が馴染みが深く理解しやすいため、特別な理由が無い限りはTOEICの方が無難ではないかと私は思います。

点数の目安としては、もちろん高ければ高い方が良いのは間違いありませんが、がんばって800点以上には乗せたい所です。あくまで現場にいるコンサルタントの肌感ではありますが、TOEIC700点台を取得しているコンサルタントは割と多く、同じ点数だと決してアピールポイントには映らないためです。スコアアタック的な議論は本質ではありませんが、面接の場では数字も大いに評価ポイントとなるため、800点台を狙うことをオススメします。

保有スキル・経験と合わせてどのようにアピールするか

実際の面接の場では、これら資格と合わせて、実際にどのようなスキル・経験を有しているかを効果的にアピールすることが重要です。そのため、事業会社からコンサルティングファームへの中長期的な転職を考えている場合でも、資格と合わせてスキルや経験についても棚卸し、どのようにスキル・経験を積んでいけばいいかを考えることが大切です。

ご自身一人で棚卸することももちろん重要ですが、やはり転職エージェントからのサポートを得ながら評価される点、伸ばしていくべき点を見直した方が良いでしょう。転職エージェントと言っても、今すぐ転職したい人だけでなく、中長期的に転職を考えている人に対しても親身になって相談に乗ってくれますので、適切に活用することをオススメします。

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