コンサルは高級文房具?高給派遣業?実態はどうなのか

コンサルの働き方

コンサルティングファームの仕事はプロジェクトによって大きく異なり、人々の持つイメージもかなりブレがあると思っています。一般的には、コンサルティングファームが持つ特殊な業界知識やメソッドを使って問題解決を行う、といった頭脳労働的なものですが、たまにWeb上の記事などで、コンサルタントの仕事を揶揄して「高級文房具」や「高級派遣業」といった表現が使われることがあります。

中にはコンサルになっても高級文房具になるだけで面白味は無いといったかなり否定的な意見も見られますが、実際の現場はどのようなものなのでしょうか。特に事業会社からコンサルへの転職を考えていらっしゃる方にとっては、非常に気になる所でしょう。実際に私自身も「高級文房具」「高級派遣業」に該当するような案件にいたことがあり、それらの様子もご紹介しながら見ていきたいと思います。

高級文房具・高級派遣業的なプロジェクトとは?

まず、高級文房具・高級派遣業的な仕事とは具体的にどのようなプロジェクトなのでしょうか。統一した定義があるような言葉ではありませんが、一般的には「ひたすらにパワーポイントやエクセルといった資料を作り続ける仕事(=文房具的に資料を作り続ける)」や「あたかもクライアントの会社の一員であるかのごとくふるまう仕事(=クライアントの会社に派遣されたかのごとくする仕事)」といった意味合いで使われていると思います。

これらの仕事が実際にどれくらいの割合を占めているのかは、会社の方針や部門によっても大きく異なってくるようです。特定の専門領域に尖ったコンサルティング(戦略、財務、人事、M&Aなど専門領域が狭まっているファーム)ですと比較的少ない一方で、コンサルファームによってはクライアントに深く入り込むことを目的としてコンサルタントを積極的にクライアント先に常駐させ、結果として高級派遣業のような仕事を多く作っている所もあるようです。

実際そのような仕事は「面白くない」のか

高級文房具も高級派遣業も、基本的にはネガティブな文脈で使われる言葉ですので、事業会社からコンサルへの転職を考えている人にとっては少し心配になるような表現でしょう。では実際に、それらに該当するような仕事は本当にネガティブなのでしょうか?

私自身、クライアントにガッツリ常駐して改革を実行していくという高級派遣業の定義に当てはまりそうなプロジェクトに入ったことがありますが、世間で言われるようなネガティブな印象は持たなかった所か、非常に良い経験になったと思っています。理由のひとつめは、クライアントに深く入り込めるために、その業界のプラクティスやよくあるお悩み事を深いところまで理解することができる点です。将来的に同業他社に対してコンサルティングを行う際に、このような経験は大きな武器になりますし、別業界に適用できるようなプラクティスも大いに得ることができます。

また高級派遣業的な仕事は、プロジェクトのスコープが広めにとられることも少なくないため、自分の実力次第では本当に多様な経験を積むことができます。クライアントとしても、デキるコンサルには仕事をバンバン頼みたくなるのが人情というもの。信頼関係をガッチリ構築しておけば、ひとつのプロジェクトの中で様々なチャレンジがしやすくなりますし、自分の腕一本で仕事を開拓できるのはコンサルならではの楽しみだと感じています。

最後に、やや打算的な内容ではありますが、クライアントに深く入り込んで長期的なプロジェクトに就くのは、深くない関係性かつ短期で終わるプロジェクトよりも、仕事がかなりやりやすくなります。そのため、パフォーマンスも出しやすく、結果的に良い人事評価がもらいやすくなる傾向にあります。特に事業会社からのコンサル組は、クライアント社内の政治や力学の見極め・その中でどのように行動すべきかを事業会社の経験から理解していることが多く、よりパフォーマンスを出しやすい環境が整っています。そのため、個人的には転職直後にこのようなプロジェクトに入ることはプラスになるのではと思っています。

ネガティブ面は本当にないのか

これまで高級文房具・高級派遣業的な働き方のポジティブ面を見てきましたが、ネガティブ面も当然なくはありません。その最たるものは、コンサルの醍醐味の一つである、短期間で様々な案件を経験できないというものでしょう。とは言え、ひとつのプロジェクトに数年もいるというのはかなり特殊なケースですし、5年もやっていれば様々な案件を経験することができます。そのため、長期的な目線に立てばそれほど大きなマイナス面ではないでしょう。

どのような案件が多いのかは入社前に情報収集を

これまで高級文房具・高級派遣業的なお仕事の実態について見てきましたが、人によっては合う・合わないがあるのも事実でしょう。上でも述べた通り、ファームによっては常駐前提・高級派遣業的な仕事が非常に多い所もあり、積極的に避けたい方にとっては事前の情報収集が重要です。

その際はコンサルファーム業界に明るい専門のエージェントに質問することをオススメします。転職の口コミサイトを見ていると様々なことが書かれていますが、こと案件の性質については「その人の経験ではこのような案件が多かった」といった断片的な情報が多く、また他のファームと比べてどうかといった客観的な比較もなされていないことが多いため、参考にならないことがままります(逆に社風や働きやすさといった主観的な要素は、体験談ベースのため非常に参考になることもあります)。こういったファームごとの特徴は、経験のあるエージェントに聞く方が安心できるでしょう。

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